政治に興味がなく通風に苦しむアン女王は鬱病でもあったのか
子をなくした哀しみから17羽のウサギに癒されるという設定
ダックレースも本当にやっていたか？
何をしていてもさして楽しくなさそう
嫉妬と欲望渦巻く宮廷
Anne (6 February 1665 – 1 August 1714), Queen of England, Scotland and Ireland between 8 March 1702 and 1 May 1707
腹心のキレ者アドバイザーであり、陰で女王を操る秘密の恋人
Sarah Churchill, Duchess of Marlborough, Princess of Mindelheim, Countess of Nellenburg
機知に富み気が強く、父親の転落により落ちぶれたが、食器洗い場のメイドから登りつめていく美しき野心家
Abigail Hill 後に Abigail Masham, Baroness Masham, Sarah's younger cousin impoverished by her father, who gambled her away in a game of whist.
この三つ巴の闘い
女王の寵愛を得ようと頑張る
熾烈さや、やり手な感じが大奥の春日局や江島（絵島）を彷彿とさせる笑
チャプターごとのタイトルの呟きが見事
Mud Stinks は馬車から落とされたアビゲイルの臭いが宮廷でからかわれ
I Do Fear Confusion and Accidents はアン王女の不安を表し
What an Outfit へんなウィッグ被ってる野郎だからね
みたいな
A Minor Hitch
What if I Should Fall Asleep and Slip Under
Stop Infection
Leave That I Like It
I Dreamt I Stabbed You in the Eye
とクライマックス
やがて Robert Harley—later the 1st Earl of Oxford and Earl Mortimer—the Leader of the Opposition が台頭
戦争にかかる金を捻出するため、領土の税金を倍にするとした案に反発して…。サラの失脚も狙い。
女王の腫れて痛む足にハーブをあてがうアビゲイルのスマートさ
赤子のように泣きじゃくる女王をなだめるサラの懐の深さ
女王がもっと賢ければ、ここまで翻弄されることもなかったろうに
美味でございます〜 みたいなお毒味役がいないのか、アビゲイルがサラに毒を盛るあたりはフィクションらしいが…。
鞭打ちの罰は嫌だね‼︎
サラが戦争や政治にのめり込んでいたのに乗じて、女王の寂しさにすうっと入り込んできたアビゲイルはやがて女王付き女官 Lady of the Bedchamber to the Queen に昇進、Samuel, 1st Baron Masham との結婚の許可ももらい、地位を確立していく。
女王とサラの関係は、誤解や裏切りからいよいよ立ち行かなくなり、サラは宮廷から追い出されてしまう。さらに財務担当官 Keeper of the Privy Purse となったアビゲイルに横領の罪を着せられ、夫と共に国外追放されて…。
女王もサラも意地を張ってる場合ではないと思うけど。長年の信頼関係にヒビ。
最後の女王とアビゲイルのシーンが何とも複雑
あんたの残酷さは承知の上だよ
でも今更どうしようもない
っていうていで
ジレンマと諦観
Deborah Davis が20年前に初めて脚本を書いた時のタイトルは “Balance of Power” だったらしい。
３人の構図、力関係、に惹かれて。
She was fascinated by the dynamics among Queen Anne (Olivia Colman), Lady Sarah Churchill (Rachel Weisz) and Abigail Masham (Emma Stone).
性格の見極めや設定が上手
人は何によって突き動かされるか
いかなる状態でいかなる行動に走るか
“The theory was ‘They can do anything as long as we understand their drive and why.’ Abigail, as a character, does some really horrible things, but hopefully you understand where they’re coming from and why she does them and how that desire for safety exists in this world where there is very little social mobility.”
