エピクロス(エピキュラス)は死について考えるのは止めよ、時間の無駄、今ある生を楽しめ、と。
庭付きコミューンの生徒たちのカルト的存在。中には女性や奴隷もいたとか。哲学とは実質的なもの、生き方を変えるものでなくてはならない。苦しみを取り除き、快楽を求めよ。
ただ快楽とは贅を尽くすことではなく、簡素に生き、他者を慈しむこと。足るを知るということ。さすればほとんどの願いは叶う。時間やエネルギーに余裕もでる。過去の悦びを回顧でき恩恵を得る。
健筆家で300もの書をパピルスロールに書きつけたが、現存するものはなく専ら弟子たちのメモに頼る。ポンペイのヴェスヴィオ火山の灰に混じっていた切れ端や、200年以上後のローマの哲学詩人ルクレティウスに拠る長詩「事物の本性について」に教えが記されている。
死は恐るるに足らず。死んでしまったら認識できない、そのイベントは経験できない、原子はバラバラになり、あなたはあなたでなくなる。またもうひとつの考え方として、死を恐れないのは生前のことを恐れないのと同じであるというもの。存在しないのだから。
死後に罰されると恐れる人には、神も自分たちの世界のことで手一杯と。
死にゆく時の痛みはよい想い出で緩和される、と。ん⁇ そうかな?痛いのは嫌だけどな‼︎
‘I was not; I have been; I am not ; I do not mind’
彼の碑文。